みなさん、こんにちは。榊原工機の榊原です。
今回は、うちの現場で実際に活躍している工具をひとつ紹介します。富士元工業さんの「マルチアングルミニ」、型番でいうと MAM20-19TI という面取りカッターです。
見た目はシンプルな棒状の工具なんですが、刃先の角度を0度から90度まで自由に変えられるというのが最大の特徴です。
面取り工具というと「45度専用」のように角度が決まっているものが多いですよね。ところがこれは先端に目盛りが刻んであって、0・30・60・90 を目安に、その間の好きな角度に無段階で設定できます。
図面で指示された面取り角度が45度以外だったとき、普通なら「その角度の工具、あったかな」と工具棚を探すところから始まります。それが要らなくなる。ここが一番ありがたいポイントです。斜面をちょっと落としたいときにも使えます。
刃先はねじ止め式の超硬インサート(TPET110204)です。三角形のチップなので、切れなくなったら回して次のコーナーを使えばいい。1枚で3コーナー使えて、使い切ったら交換するだけ。工具ごと買い替える必要がないので、ランニングコストの面でも助かっています。
なおチップは本体に付属しません。別途手配が必要なので、これから導入される方はご注意ください。本体にはクランプスクリュやレンチ、ロケーターなどが付いてきます。
当社では主に汎用フライスでの加工で使っています。シャンクはφ20、全長は約97mmと小ぶりなサイズです。
単品もののときや、現場でちょっと面を取りたいという場面。「この角度でサッと落としたい」というときに、抜群の使い勝手です。工具の付け替え回数が減るぶん、段取り替えのストレスも確実に減りました。
派手な工具ではないんですが、1本手元にあると作業の幅が広がる。そういうタイプの工具です。工具選びの参考になれば嬉しいです。